AnTuTuランキング2位の液冷+空冷スマホ「RedMagic 5」が6万円台で買える衝撃

変態スマホを愛してやまないジャイアン鈴木です。もうカメラの数が増えたぐらいではピクリともしません。というわけで今回、Nubia Technologyから借用したのが発売されたばかりの5G対応ゲーミングスマホ「RedMagic 5」。価格はスペックとカラーリングによって異なり、8GBメモリのHot Rod Redは629ドル(約6万7352円、記事執筆時点)、12GBメモリのEclipse Blackは649ドル(約6万9493円、記事執筆時点)です。製品はオンライン販売のみで価格表記がドルとなっていますが、技術基準適合証明の認証は受けています。製品の細かなスペックについては下記の既報をご覧ください。

関連記事:144Hzの有機EL搭載の5Gゲーミングスマホ「RedMagic 5」6万円台で発売

 

Engadget

本体前面と本体背面

Engadget

本体上面には3.5mmイヤフォンジャック、本体下面にはUSB Type-C端子、SIMカードトレイが配置されています

Engadget

本体右側面には電源ボタン、ボリュームボタン、ビルトインショルダートリガーボタン、本体左側面にはGame Boost Modeスイッチ、ドックピンが配置されています

さて、RedMagic 5最大の特徴は、従来機「RedMagic 3」から継承されている、液冷+空冷ファンによる冷却システム。RedMagic 5では、L字型リキッドクーリングパイプとターボファンを組み合わせることで、冷却効率を200%向上させたとのことです。

この超イカした「ターボファン3.0搭載アクティブリキッドクーリングシステム」は、日本で販売されるEclipse Black、Hot Rod Redでは直接見られません。というわけでTransparent版を用意したので、その中身をじっくりとご覧ください。

Engadget

これがTransparent版の背面です

Engadget

最大16000rpmで回転するターボファンが冷たい外気を取り込み続けることで、SoC、メモリー、その他チップを冷却するわけです

ターボファンが回転しているときの音を簡易騒音計で計測したところ、56dBA前後でした。筆者の仕事部屋でPCやエアコンなどをすべて切っているときが34dBAなので、ターボファンの音はまあまあ気になります。ただしターボファンはオンオフ可能ですし、高負荷なFPS系3Dゲームをプレイしているときはイヤフォンを装着しているはず。まったく問題ないはずです!

Engadget

排気口に近づけて測定しているので、自分の頭の位置で測定すれば、距離に応じて当然音量は下がります

さて、とは言ってもまあまあ大きな動作音を発する「ターボファン3.0搭載アクティブリキッドクーリングシステム」ですが、効果はグレイト。「AnTuTu Benchmark」で軽々と大台を超えた608332というスコアを叩き出し、記事執筆時点のランキングでトップの「OPPO Find X2 Pro」とわずか713差で、2位にランクインしました。今回は室温24.4℃の部屋で計測を実施しましたが、クーラーをガンガンに効かせて複数回再計測すれば、トップの座を獲得できるかもしれませんね。

Engadget

「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは608332、「Geekbench 5」のMulti-Core Scoreは3085、「3DMark」のSling Shot Extreme - OpenGL ES 3.1は7336

Engadget

「AnTuTu Benchmark」実行中の背面の表面温度を計測したところ、最大36.8℃を記録しました(室温24.4℃で測定)

ゲーミングスマホ定番の装備がトリガーボタンですが、RedMagic 5にも前述のとおり「ビルトインショルダートリガーボタン」が右側面に搭載されており、ゲームのソフトウェアボタンに割り当て可能です。

トリガーボタンの2msのタッチレイテンシー、300Hzのタッチサンプリングレートは凄すぎて、正直筆者には体感できなかったですが、「PUBG LITE」をプレイしていて、遅延をまったく感じなかったことだけはお伝えしておきます。ダイレクトな操作感は高レベルのゲーマーも満足するレベルではないかと思います。

Engadget

「ビルトインショルダートリガーボタン」の適度なくぼみは指になじみ、また誤タッチもしにくく感じました

Engadget

設定画面はシンプルでわかりやすいですね

一方、ちょっとハードルが高いなと感じたのは、日本語化が不十分なこと。特に、パフォーマンスやゲーム関連設定を行なう「ゲームスペース2.1」というユーティリティーが、まったく日本語化されていません。それほど難しい英語が使われているわけではないですし、試せばどのような機能なのかはわかりますが、さすがに不親切すぎると思います。

Engadget

左側面のGame Boost Modeスイッチをスライドさせると、効果音とともに「ゲームスペース2.1」が起動します。ここでは、パフォーマンスを調整する「Game Enhancement」、トリガーボタンを割り当てる「Shoulder Triggers」、一連の操作を自動実行する「Macro」、照準の視認性を向上させる「Aiming assist」などの機能を利用できます

Engadget

「ゲームスペース2.1」はこのとおりいっさい日本語化されていません。ほかのゲーミングスマホを使ったことがあればなんとなくわかりますが、初めてのゲーミングスマホだと慣れるのに時間がかかるかもしれません

Engadget

OSの設定メニューもご覧のとおり。わからない設定を確認するには、「ゲームスペース2.1」と同様に、試してみるのが一番の近道です

カメラについては梅雨時に試用したので厳密にチェックできませんが、ゲーミングスマホに搭載されているものとしては十分な画質だと思います。カメラは6400万画素メイン(Sony IMX686、f/1.8)、800万画素ウルトラワイド(f/2.2)、200万画素マクロ(f/2.4)、800万画素セルフィー(f/2.0)という構成です。望遠カメラは搭載されていませんが、5倍デジタルズームであれば鑑賞に堪える画質を得られます。

64Mモードで撮影した9248×6944ドットの元画像を1000×751ドットにリサイズ

64Mモードで撮影した9248×6944ドットの元画像の一部を1000×751ドットにトリミング

16Mモードの10倍デジタルズームで撮影した4624×3472ドットの元画像を1000×751ドットにリサイズ

16Mモードの5倍デジタルズームで撮影した4624×3472ドットの元画像を1000×751ドットにリサイズ

ちょっと戸惑ったのがカメラアプリの仕様。ウルトラワイドカメラに切り替えるボタンが、「PRO」モード以外で表示されないのです。そしてPROモードでは、1倍、3倍、5倍、10倍デジタルズームに切り替えるアイコンが表示されません。デフォルトの「PHOTO」モードで、ワンタップでウルトラワイドカメラに切り替えられないのは不便です。

左がPHOTOモード、右がPROモード。ウルトラワイドカメラに切り替えるアイコンはPROモードでしか表示されません

リサイズされた画像ではわかりにくいですが、黄色がわずかににじんでいます。でも発色自体は綺麗ですね

200万画素マクロカメラはパンフォーカスです

左上の丸窓でピントを確認できるので、しっかりピントを合わせてマクロ撮影可能です

日本語化が不十分な点、カメラアプリのUIに癖がある点などいくつか要望はありますが、AnTuTu Benchmarkのランキング2位のスマホが6万円台で購入できるのだからコストパフォーマンスは抜群。なによりターボファンという独自装備が魅力的。突き抜けた特徴があれば些細な欠点はどうでもいい! ……という同好の士に、全力でオススメしたい一台です!